2012-07-04
ヴァイオリニストの渡辺玲子です。
ステージに立つ人は皆衣装選びにかなりのエネルギーを
使っているでしょうが、私も例外ではありません。
ニューヨークで毎年数か月を過ごしていますが、まずは自分の
アパートに落ち着いて、数日の内にはいつも決まったブティックに
コンサート用のイブニングドレスを見に行きます。
ヴァイオリンの場合は、肩の辺りに楽器を傷つけるようなラインストーンや
ビーズなどが付いていないこと、腕の動きが制限されてしまうような
袖やスタイルではないこと、などの基本的な条件に加えて、
演奏する曲のイメージに合うか、色などの季節感はどうか、
ステージ映えするようなカットか、などと考えながら選びます。
先日の文化会館では、新しく購入した緑のドレスを着用しましたが、
カットも色も好評だったので嬉しく思っています。
この新しいドレスには実はエピソードがあって、丁度アメリカの映画の
祭典「オスカー」の授賞式がある2月に、在庫のあったロスの支店から
いつものニューヨークのお店に取り寄せてもらうことになっていました。
ニューヨークには在庫がなく、カタログで気に入ったのでオーダー
したのですが、数週間待っても届かず、結局オスカー授賞式の行われた
数日後になって、やっと届きました。
オスカーが終わるまで、ブティックとしては全ての可能なドレスをロスに
留め置いた、ということだったようです。
私は既に日本に帰らなければならず、結局取り置いてもらって改めて
5月にニューヨークでピックアップしました。
いずれにしても、オスカーのような世界的な祭典は、私のドレス購入
計画にも影響を与えたのだ、ということに感慨もひとしおでした。
ところでドレスのことは毎回ステージで見ていただくまで
秘密にしているので、写真は省略します。
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